肝だめし
第2章 異変
翌朝、あっという間に目覚ましが鳴った
眠い目を擦りながら学校へ
教室に入ったら昨夜来なかった二人に説教だ
「おまえらな~!」
「ごめん!寝てたわ」
「どんだけ待ったと思ってんねん!」
「一回起きてんけど2時やってん」
「それから一時間以上待ってたわ。頼むでほんま」
とりあえず謝ったので許す事にする
その後はクラスのみんなも集まり、昨夜なにがあったかで盛り上がった
フラッシュが点かなかった事や兵隊さんのお墓の話しなどなど
特に怖いもの好きな連中は興味津々で、写真やテープは後日みんなに公開する事になった
やがてチャイムが鳴って席につく
「あれ?」
その時になって初めて気づいた
伊藤がいない
いつもギリギリで登校して来るはずなのに
「まさかなぁ…」
嫌な予感は的中
この日、伊藤は学校に来なかった