肝だめし
第4章 金縛
翌朝、みんな休む事なく元気に登校
中村はあのまま朝までご就寝で俺達に平謝りだ
クラスのみんなには中止した事と、そこまでの経緯を伝える
足音のくだりでみんなドン引き
もう誰も肝試しをしたいなんて言わなかった
俺もコリゴリ
これでこの話は終わるはずだったが、本当の恐怖はここからが始まりだった
まだ確認してないものがある
一回目の肝試しで録音したテープだ
未だに誰も聞いてないテープ
そこで放課後、みんなで中村の家に集まりテープを聴く事になった
この日は午前中に授業が終わるので陽が暮れる前には帰れる
もうあの闇を見たくなかったので安心だ
お昼過ぎに中村の家へ
陽の光を浴びた森は緑が鮮やかで、あの不気味な姿が嘘の様だ
念のために辺りを見回したが猫はいなかった
たまたまでも居てくれたら、あの音は猫だと思い込むことも出来たのに