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青鬼の怪~あなたは、これを信じますか?~

第2章 二つ目の悪夢

 妹には一笑にふされたというものの、私もそれきり、青鬼のことも夢のことも忘れた。
 確かに大学二年にもなって、小中学生が熱中しているとかいう恐怖ゲームの青鬼を一度見ただけで、夢を見てうなされたーだなんて、あまり体裁の良いものではない。
 あの夢について騒げば騒ぐほど、妹にからかわれるような気がして、姉としての威信にかけても、青鬼のことは二度と口に出せないと思った。

 ところが、である。
 最初の夢を見た2日後は日曜日だった。彼氏は朝からファーストフード店のバイトだとかで、今日は逢えない。
 妹は午後からは吹奏楽部の練習て学校に行くらしい。私は自分の部屋で、東方神起の歌を聴いていた。
 何を隠そう、私はKーポップの大ファン、特に東方神起が大好きなのだ。この部屋には、東方神起のポスターがところ狭しと貼ってある。

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