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青鬼の怪~あなたは、これを信じますか?~

第2章 二つ目の悪夢

 その点、妹と私は実に対照的な性格だ。一見、おちゃらけて真面目には見えない妹が意外にしっかり者で、真面目で落ち着いていると見られがちな私は、東方神起をひとめ見るためなら、韓国まで行きかねないという根っからのミーハーである。
 しかし、今日は流石に大好きな東方神起のメンバーの麗しい顔を見ていても、心は一向に晴れない。
 そう、女性なら誰でもが身に覚えのある、アレの日なのだ。私の場合、こういうところも妹と違っていて、その最中はお腹も痛くなるし、出血量もハンパじゃなく多い。
 彼氏にも逢えないし、心は余計に沈んでしまう。更に、ここのところ2日続きで寝不足ときている。昼間は青鬼の存在を意識しなくても、どうしても夜になると思い出して、眠れなくなってしまうのだ。
 寝不足がたたったのか、私はつい、うとうとと眠ってしまった。

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