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僕の専属執事は10歳年上

第1章 ~プロローグ~

離婚成立となり、富崎邸には僕とお母さんと執事達とメイド達だけとなった。

◇富崎邸2階・泉の部屋◇

「ローク、僕が高校生になった記念で今日は、代わりに着替えさせて」

「かしこまりました、坊ちゃま」

ロークは、僕のパジャマのボタンを順番に外す。

この人は、僕の専属執事で名前は十六夜ローク(いざよいろーく)。

日本人の母とロシア人の父を持つ、銀髪のハーフで年齢は25歳。

ちなみに、名前の『ローク』はロシア語で『運命』って意味と教えられた。

「ローク、週に何回かだけどこうして僕の着替えを手伝う事に、そろそろ嫌気をささないの?」

「嫌気だなんて、とんでもございません!
泉坊ちゃまのお世話を出来て、俺は今も幸福に感じております」

いったい、どう幸福を感じているのだろう?

「さ、坊ちゃま
足をお上げ下さい」

「うん」

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