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僕の専属執事は10歳年上

第1章 ~プロローグ~

「そんなに心配しなくても、ロークがお母さんの代わりに入学式について来てくれるんでしょ?」

お母さんは現在、海外へ出張している。

「それは、そうですが…。
もしも、坊ちゃまの身に何かあれば奥様に顔向け出来ません」

「……。」

もう、またお母さんか…。

ロークが、僕をここまで心配するのもきっと…。

お母さんへの、恩義からきてるんだろうな…。

僕の気持ちも、知りもしないでさ…。

「ローク!
それ以上言うなら、今日はもう僕1人で行くからね」

「そ、それはなりません!」

すると、ロークが慌て始める。

「申し訳ございません、泉坊ちゃま!
どうか、お許しを!」

頭を下げて、僕に謝るローク。

「良いよ、もう
ロークのそういうとこ慣れてるし」

ロークは僕の事を良くて、弟ぐらいにしか思ってないだろうな…。

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