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僕の専属執事は10歳年上

第1章 ~プロローグ~

僕は最初、ロークの事を僕の世話係とか、友達かお兄ちゃんぐらいにしか思ってなかった。

でも、誘拐から助けてもらってから、ロークの事が好きになった。

「それじゃあ、行って来るよ」

僕は、見送りに来た他の執事やメイド達に言った。

「「「「「いってらっしゃいませ、泉坊ちゃま!」」」」」

僕とロークは、他の執事ヤメイド達に見送られながら家を出る。

◇富崎家・庭◇

「泉坊ちゃま、ロークいってらっしゃいませ」

「うん」

「はい」

庭の手入れをしている庭師は、僕達に言うと作業に戻った。

「ローク
坊ちゃまの入学式とはいえ、護衛を怠る事のないようにお願いしますぞ」

この人は、執事長で僕はじいやと呼んでいる。

「はい、執事長」

「じいや、大丈夫だよ
心配性で過保護なロークが、護衛を怠る事は絶対にしないよ」

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