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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

「気付いたのは、レストランで初めて会った時かな」

てことは、初対面の時には既にわかってたのか。

「表面上では、楽しくしてたみたいだけど…。
でも、どこか無理してるように見えたの」

あれ、ちゃんとしてたつもりだったんだけどな…。

「あぁ、この人も付き合ってる人がいるのに…。
私と同じで、望まない婚約と結婚をさせられてるんだなって…。」

僕は、麗音さんに対して全然気付いてなかった…。

「親に、いつか打ち明ける気は?」

「近々、打ち明ける予定
親には、自分の気持ちがバレないように今まで必死で取り繕ってたんだよ」

「僕も近々、親に打ち明ける予定だよ」

きっと、お母さんは猛反対するだろう。

「泉君、今日で私達が会うのは最後にしよう
連絡するのも、今日で終わりに」

「うん、わかった」

僕達は、この場でお互いの連絡先とやりとりの履歴を削除した。

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