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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

「ローク、あなた何言ってるの!?」

「お母さん、本当だよ」

動揺するお母さんに、僕は言った。

「ロークが、僕の恋人だよ」

「何ですって…!?」

さらに動揺する、お母さん。

「あなた達2人共、男なのよ!?
男同士なのよ!?」

「……。」

「BL作品だって、男同士だよ」

気まずそうにするロークに代わり、僕は話を続ける。

「貴腐人のお母さんなら、男同士は抵抗ないのかと思ってた」

「あのね、BLと現実の男同士は別問題よ!
自分の息子と身内の従者なら、なおさらよ!」

再び、お母さんは怒り始める。

「泉、あなたは富崎家の跡取りなのよ!?
次期社長の立場、わかってる!?」

「わかってる
でも、ゴメン…。
ロークとは、本気なんだよ…。」

お母さんは、ロークの方を見る。

「ローク、あなたも泉と同じ気持ちなの…?」

「はい、申し訳ございません…。」

ロークは、お母さんに謝った。

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