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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

「……そう…。」

お母さんは、ため息を吐く。

「でも、私は絶対に認めないわよ…!」

お母さんは、ソファーから立ち上がると、扉の方へ向かって行って僕達に振り返る。

「明日から、泉には違う従者をつけた上で、ロークにしばらくの間
泉に近付く事を禁止するわ」

「……!?」

「お母さん、そんな!!」

お母さんの通告に、僕とロークは動揺する。

「泉の、新たな伴侶となる人を捜すわ
私は、あなた達2人の交際には反対
ロークをクビにされないだけ、感謝しなさい」

そう言い残し、お母さんは客間を出て行った。

「ローク…!」

「泉坊ちゃま…!」

残された僕達は、少しの間この場で抱き締め合った。

◇富崎邸2階・ロークの部屋◇

「ローク、どうしよう…。」

「奥様は、本気でいらっしゃる…。」

客間を出て、ロークの部屋に来た僕達は、これからの事を考える事にした。

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