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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

◇車の中1◇

-泉視点-

「新幹線の時間には、間に合いそう?」

「大丈夫っすよ!」

新幹線の時間に間に合うか心配だったけど、茶羅の返事を聞く限り大丈夫みたいだ。

「ローク、何してるの?」

隣に座ってるロークを見ると、ライフルを出して暗視スコープを取り付けていた。

「茶羅、少しスピードを落としてくれ
追跡の車の何台かのタイヤを、パンクさせる」

「わかりやした!」

ロークの指示で、茶羅は車のスピードを少し落とす。

「ローク、お母さんの車には…。」

「大丈夫です
奥様の車には、狙撃しませんよ」

ロークは、車の窓を開けて少しだけ身を乗り出し、ライフルを構える。

「奥様の車を外すと、全部で6台か」

狙いを定めて、先ずは1発目を発泡した。

「よし、1台目のパンクに成功だ」

続けて2発、3発、4発と次々に狙撃していくローク。

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