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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

「スピードあげます!」

そう言って、車のスピードを上げる茶羅。

「なる程、追手か」

「はい」

ロークが、車のミラーを見て茶羅に確認する。

「おかしいなぁ…。
車庫にあった車のタイヤ、全部パンクさせといたのに」

困惑した表情をする所太郎。

「多分だけど…。
お母さんと零生と爺やが、緊急時のために別の場所に車を隠してたんだと思う…。」

◇車の中2◇

-桜妃視点-

「まさか、所太郎と茶羅が手を貸していたとわね」

「あの2人は、どうします?」

運転している、零生が私に2人の処遇を聞く。

「泉とロークを連れ戻せれば良いから、2人には忠告程度で良いわ」

泉達が逃げ出したあと、私と零生と爺やは他に待機させといた執事達を先導して、それぞれ車に乗って泉達を追跡している。

◇車の中3◇

-爺や(田中)視点-

「泉坊ちゃま、ローク
逃げられると思わない事ですぞ」

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