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「もし佐々木さんが言い出せないなら
俺から斗真社長に話してもいい」

私が風俗課を辞めたいという流れで
話が進んでいますけど。

「その時が来たら自分の口で斗真社長に
お話するので」
「そうか、そうか。なるべく早い方がいい」

取り合えずここは有坂課長に
話を合わせることに徹した。

「話はそれだけだ。時間を取らせて
悪かったね」

有坂課長がそう口にして
振り返った瞬間……

つまずいた。