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風俗課に配属されました

第8章 本條斗真の事情②

重なり合う若菜の唇は震えていた。

俺の想いを伝えれば
この震えは止まるだろうか。

しかしそれは再び若菜を傷付けて
しまうことになる。

キスをしているまま
傍らに座る若菜の腰に手を回す。

身体まで震えている。

中途半端に思わせ振りなことを
口にしてしまったことを悔やみ
申し訳無く思う。

若菜を傷付けてしまうことが怖く
想いを伝えることに踏み切れない。

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