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☆時計じかけのアンブレラ☆

第1章 秘密 <伝えたいこと>

side N

「かず、着いたよ〜」

「…ん…あ、ごめん。寝ちゃってた…。
潤くん、ここどこ?」

「K市の○✕公園。
バレるとマズイからこれ被って。
とりあえず、外出てみようか」

俺は言われるがまま帽子を被って外に出た。



「わっすごっ」

「そう、夜景がキレイなとこって調べたんだ。

かずと一緒に見たくて」

そう言うと、潤くんはニコッと笑った。

ドキッとした。

なに、この天使スマイルは…。

反則でしょうよ…。

俺は動揺を隠しながら、潤くんに言った。

「う…うん。あれって東京タワーとスカイツリー?」

「あっほんと!…キレイだね…」

暫くこのキラキラ輝く街並みに見惚れていた…。



「ちょっと歩こうか。

…ほら、手」

「…え…?でも人が…」

「大丈夫!コレ被ってるし、コート着てるし。
それにカップルしかいないから、誰も俺らのことなんて見てないよ」

確かに、コート着てれば後ろ姿は女の子に見えなくもない。
ましてや夜だし。

「う…うん」

俺は胸のドキドキを抑えながら、潤くんと手を繋いだ。

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