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僕は君を連れてゆく

第8章 上下問題

―二宮side―

なんか、ムカつく!

二人のオーラってのが違ってる。

「松本…これ…」

「お昼までに仕上げます。」

見せつけやがって…

やっぱり、ムカつく‼

「ねぇ!どうだった?うまくいった?」

こうなったら、根掘り葉掘り聞き出してやるっ!

「まぁな。」

「随分、自身満々、じゃん?満足させてあげたってことね?」

「見てわかんだろ…」

なに?

その、余裕!

明らかに部長は潤くんを見る目が変わった。

時々、甘く熱っぽい視線を送ってるし。

潤くんは潤くんで、切羽詰まった顔してたのが、余裕が出ている。

「部長の身体どうだった?」

「どうって?」

「分かってるでしょ?」

「おい!二宮!」

また、邪魔が入った。

「これ、予算書あげてくれ!」

「はーい。」

予算書を書いて部長室へ。

判をもらいにね。

「失礼します。二宮です。」

「どうした?」

「予算書書いたので、判を…」

「あぁ。」

この堅物な部長がアレを舐めて、ソレを出して…

俺の想像力の豊かなこと。

「部長…どうしでした?」

「何がだ?」

「潤くんとの…♡」

顔を赤らめる。

へぇ~。可愛いなぁ。

「部長もさ、イれたくなんないの?」


「この!バカっ!何言ってんだよっ!」

また、邪魔された。

後ろから頭を叩かれた!

二人はやれやれみたいな顔して
見つめあって、頷きあって…

はいはい!邪魔物は退散しますよ~



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