テキストサイズ

夢現、

第2章 忘却ショコラティエ

ノ`∀´ルo[side ⓜ]o

久々のオフ。抜けるような青空を
部屋の窓から見上げて、ゆっくり
背伸びをした。

ここ最近、忙しくて空を見上げる暇もなかった。
移動の車に乗り込む時や、局やスタジオで
ふと思い立って外を見遣る時があったけど、
いつも厚く重たい色をした雲が
空を覆っていて、どうにも
すっきりしなかった。

それが今日は雲ひとつない晴天。
普段は天気で気分がいちいち
左右されてたら何にもできない気がするから、
あんまり気にしていなかったけど
改めて意識すると、
やっぱり気持ちが違うなと思う。

Tシャツとスウェットを脱いで、
チャコールのニットカーディガンと
スキニージーンズに着替える。
休みの日と言えど、1日ダル着で
過ごすようなことはしない。
(他のメンバーにはこれがあんまり通用しない)

何せ今日は、やらなきゃいけないことが
あるんだし。
机の上に置いた中くらいの紙袋を持って、
俺は部屋を出る。
向かう先はキッチンだ。
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ