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15年間片想いしてみた

第3章 進展と後退

まりはしばらく石のように固まった。
そして、頬を少し赤らめながら言った。

「、、、ごめんなさい、、!!」

いつも小声な彼女だが、今回に限ってははっきり言われてしまったので聞こえないふりもできない。

ゴメンナサイ!
その響きだけが、延々と俺のなかにこだまする。

「ゆうくん、優しいし、話しやすいし、いい人なんだけど、友達としか見たことがなくて、、、。良かったら、このまま友達でいてほしいな、、、?」

「あっ、、、そう、、、。」
そんな返事しかできなかった。

それからの記憶は正直あまりない。
多分普通に解散したんだろうが、とにかく頭が真っ白だった。

風呂の中で目いっぱい泣いた、それだけは覚えている。


だがこれが、俺を変えるきっかけになったのは間違いない。

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