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15年間片想いしてみた

第4章 変化

「ははぁん、さては、お前まだ引きずってるな?」

こっちの大声を全く気にしていないようで、なぜか嬉嬉として聞いてくる。
なんだか腹が立ってきた。

「なんだよ、当たり前でしょ!?ふられたんだよ!?」

一瞬、相手は言葉に詰まってるような静寂が流れる。

りょうは、声を荒立てるわけでもなく、かといって吐き捨てるわけでもなく、いたって普通に聞いてきた。

「ゆうはさ、なににそんなにいじけてんの?
、、、振られたら、もっとかっこよくなってもっかい好きだっていえばいいんだよ」

「なっ、、」

今度言葉に詰まるのは俺の方だった。

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