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15年間片想いしてみた

第4章 変化

りょうは気にせず続ける。
「お前が振られたってことは、それはつまりお前がそんなにかっこよくなかったからだ。お前は悪いやつじゃないから、性格は問題じゃないと思うんだ。だからお前はかっこよくなれたらまだまだチャンスはあるだろう。」

「りょう、、。」

今考えると、『いやいや』と否定したくなるような主張だが、当時の俺は驚くほど納得してしまった。

まあここら辺は小6クオリティだ。

「俺だって、まだみかのこと諦めてないんだぜ?見てろよ、中学校卒業するくらいには俺はもうモデルになっちまってるぜ」

そういってカッカッカッと笑うりょうは、なんだかかっこよかった。
ちなみにみかとは、この前りょうを振った女の子だ。

「、、、ありがとう。俺、頑張るから」

「おう!!!んじゃ、今からビd」
言い終わらないうちに電話を切った。

こうして俺は、変わることを決めたんだ。

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