きっと あなたと・・・
第156章 ー部屋-柊- ー
礼志『はは^^そんな怖い顔しないでよ』
柊『・・・・帰ってください・・・詩織さん、行こう??』
落ちてたキーケースを拾うと、そのまま詩織さんの手を引いてマンションに入った。
柊『・・・部屋まで送る』
「・・ごめん、迷惑かけて」
柊『ううん、僕もちゃんと送ればよかったのに・・ごめんね??』
「ううん、来てくれてありがとう」
柊『ん・・・あの人、いつもいるの??』
「いつもじゃないけど・・・」
時々いるってことか・・隼人さんは知ってるのかな??
言った方がいいよね・・・
「もう大丈夫だよ??ごめんね」
エレベーターを降りて部屋の前に着くと、
少し笑ってくれたけど、
そう言う詩織さんの声も・・・手も・・かすかに震えてた。
柊『・・怖かったね』
震える手をそっと握って頭を撫でると、詩織さんは小さく頷いた。