きっと あなたと・・・
第162章 ー嘘じゃない-柊- ー
でも・・・詩織さんを思い出したはずなのに、なぜか竜之介の顔が浮かんだ。
竜之介と湊の部屋に入ると、2人とも気持ちよさそうに眠ってて、
毛布から少し出てる竜之介の手にそっと触れてみると、もう熱は大丈夫みたい・・・
毛布をかけ直して自分の部屋に行くと、瑠風は小さな寝息を立てて眠ってた。
自分のベッドに入ると、いつもと何も変わらない空気の中で、
1人だけふわふわしてるような気がして・・・なんとなく落ち着かなかったけど・・
≪うん、僕も・・ありがとう^^ゆっくり休んでね??おやすみ≫
詩織さんにメッセージを返すと、すぐに”おやすみ”って返事が来て、
一言だけなのに、それだけで胸があったかくなって・・・
安心したせいか急激に眠気が襲ってくると、携帯を握ったまま眠っていた。