仲村慶彦の憂鬱な日々
第6章 低レベルな争い
片チンがオレたちの後を追う。「おい、ヨシヒコ何すんだよ、ケンカ止めろって」
そしてトイレに入り更に個室の中へポチョムキンを押し込んだ。
「出してみろよ」「えっ?」
「いいから出してみろよ、それで決着つけようぜ!」「だから何出すんだよ?」ポチョムキンが戸惑っている。
「トイレで出せって言ったらアレしかないだろ!」
「オマエ金ユスるのか!」ポチョムキンはオレがカツアゲしてると勘違いしている。
「バカヤローっ!テメーみたいなビンボー人から金取れねえだろ!金(かね)じゃなく金(キン)の方だ!」
「はぁ?」ポチョムキンが呆れた顔をする。
「あったりめーだろ、どっちが上か勝負だ!片チンこいつのズボン下ろせ!」オレはポチョムキンのズボンを下ろそうとしたが、一人では無理なので片チンにも協力してもらった。
「バカ!止めろよ!恥ずかしいだろ!」ポチョムキンは抵抗するが、二人がかりでズボンとパンツを下ろした。
「何っ?」オレは驚いた。
「デッケー!」片チンもビックリした。
ポチョムキンはヘビー級だった。