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仲村慶彦の憂鬱な日々

第13章 知らん!

しかし、片チンが歌ったのは軽快なステップを踏みながらのアップテンポな曲だ
(あら?春日局は?大奥は?三代目と言ったらその2つは外せないだろ…‥…)

後から聞いたのは三代目とは、三代目J Soul Brothersの事だと初めて知った。

そういや最近の芸能界なんてよく知らないしな。

オレ相当世間からかけ離れた生活してるんだろか…‥…

テレビなんて野球やサッカー、プロレス等の格闘技系した観ないからな~。

たまにはテレビ観ないと。

「ヨシヒコ、次何か歌えよ」
この、クソデブ!エラソーに!

「恋ダンスの歌ってよ~」
「あぁ、それいいかも」

女子二人がオレに促す。
(恋ダンス?何だ恋ダンスって?)

よく、考えたらカラオケ行くの初めてじゃねぇか、オレは!

てことは…にゃんと!皆カラオケ慣れしてるのか!

で、恋ダンスって…あぁ、あれか!
何だ得意中の得意じゃないか!

よし、キレッキレのダンスしてやる!

「わかった!任せろ」

「いけ~、ヨシヒコー!」
片チンが拍手する。

何だあの歌か。ラクショーラクショー。

♪♪~
「恋するフォーチュンクッキー♪…‥…」
「違ぇーよっ!」

一斉にツッコミが入った…
「なんだ?これじゃねーのか?オレ、サッシーのパート完コピして踊ってるじゃねぇか!」

「それじゃなくて、星野源の歌よ!」

「なに?星野仙一?カントク歌出してるのか?」

「そりゃ野球だろ!」

「何だと?」
「知らねーのか、今流行ってんだぞ!」
「知らん!」

とんだ赤っ恥だ…

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