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仲村慶彦の憂鬱な日々

第3章 教室

そう!こいつの妹はウチの妹の事を【パイセン】と呼んで慕っているのだ!しかも、ウチの妹はこいつの妹を可愛がっている!

家族ぐるみの付き合いなのだ!
ハッ!て事はこいつに朝のモーニングズリーセンの事がバレるのも時間の問題だっ!

何てこった!どうしよう、バレたらガッコーに行けない…
オレ、チョーブルーっ!

「よっちゃんどうしたの?顔が青いよ、気分悪いの?」奈央が心配そうに覗き込む。
にゃんと!顔が真っ青になっていたとはっ!
「ん、まぁ大丈夫だろ、何とかなる」オレはそう言って教室に向かった。

教室に入り席に着く。
今日は朝からツイてない。
「ヨシヒコー、また新しいの手に入ったんだけど観るか?」数少ない友人の山田 康人(やまだ やすと)がオレに耳打ちしてきた。
「マジか?マリアちゃんの新作か?」オレはこいつからよく例の作品を仕入れてくる。

「いや、その娘じゃなく、あんま有名な娘じゃないけど、オマエ巨乳の学園モノ好きだろ?」
うぅ、そうなんだ、オレは制服モノと巨乳モノに弱いんだ。
「うんうん、で、今日観せてくれるんか?」オレは既にテンションマックス!股間もマックス!
「いや、今日は予定あるから明日にしよう」なんだと?明日?…あ、そういや今日バイトの日だしな。
「んじゃさ、明日持ってきてよ」オレは家に帰って一人で部屋にひき籠ってサルの如くテクノでブレイクしたいからな。
「バカ、ガッコーに持ってきたらヤベーだろ!」ちなみにこいつはオレの事をヨシヒコと呼び、オレはこいつの事をポチョムキンと呼んでいる。

何故ポチョムキンというあだ名なのか?
理由はない。こいつは小太りでメガネをかけて何となく見た目がマヌケっぽいから、よりマヌケなあだ名にしようと一晩考えて浮かんだあだ名がポチョムキンだ。

本人はイヤがっているが、みんながいる前で「オマエ今日からポチョムキンな!」とオレが言ったら大爆笑されたので、以来ポチョムキンというあだ名になった。
こいつは2年に進級してからクラス替えでクラスメイトになった仲だ。
こいつともう一人、片岡 祥一(かたおか しょういち)というやつといつも一緒にいる。

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