半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)
第10章 奈央と唯の姉妹
オレより社会人歴は長い。
妹の唯は女子大生で、週に3日はキャバクラでバイトしているらしい。
「あれ?奈央、お前実家出たのか?」
オレの家と奈央の家は近いし、家族ぐるみの付き合いをしている。
「知らなかったの?アタシ2年前から一人暮らし始めたの」
なんせオレも実家には飯食いに行くぐらいしか行かないから最近の事は何も知らん。
「へぇ、知らなかった。で、唯も一緒に住んでんの?」
「アタシは実家とお姉ちゃんとこを行ったり来たりの繰り返しw」
JD(女子大生)にもなればあんな場所でバイトすんのか。
「唯にはああいう場所でバイトするのはよくないんだけどね。何でも留学したいらしく、お金の良いとこでバイトするってなると夜の店ぐらいしかないからねぇ」
にゃるほど、姉としては妹が夜の蝶になるのは反対というワケか。
でも、何でオレだと解ったんだろ?
この姉妹とは、かれこれ数年会ってないはずだが…
「よくオレが店に来たっての解ったね?」
そんなにオレも変わってないのかな…
「お兄ちゃんが私を見るなり【唯!久しぶりだな、こんなとこで働いてるんか?】とか言い出すからだよ。アタシ、あの店じゃ、ユキって呼ばれてるんだから」
ユキ?源氏名というヤツか?
そのまんま唯でも大丈夫じゃね?
「あ、そうか。オレが覚えてたのか。そりゃ悪かった」
しかーし、唯は中々の巨乳に育ったなw
服の上からでもかなり発育してるのが解る!
…それに引き換え
なんだ奈央の貧乳さは!
妹に負けてんじゃねぇかよw
あぁ~しかし頭痛い!
「ちょっとまだ頭痛いから横になっていいかな…」
今は動けん!
オレの部屋まで帰る気力、体力、経験値もない!
「何言ってんのよ!ヨッちゃんの住んでるアパートから歩いて2,3分の距離だよ、ここは。だから早く帰りなさい!」
なんだ?そんな近い距離に住んでたのかお前らは?
…にしても頭痛ェ!