テキストサイズ

委員長はエッチでした

第12章 真夜中のおしおき





朝からお風呂に入って
体中の体液を洗い流した。



夢なんかじゃなかった。



結城さんは
本当に
真夜中の侵入者。



あたしの部屋に
不法侵入して
あたしの体を何度も愛撫して

相変わらず
堅いモノで
あたしを突いた。



犯された。



また
同じ事を
繰り返すの……?



お母さんに連絡すれば
良かった?



お母さんは
気付いてなかったの?



亮には……。



なんて言えば……。
体中を擦るように
洗い流して
何もなかったように
亮と顔を合わせるなんて……。




出来ない……。



亮の顔を見た瞬間
泣きそうになった。



でも何も言えなくて
笑ったりも出来なくて。



亮の肩に頭を乗せて
目を閉じる。



亮の薫りに
身を委ねて
ずっとこのまま
一緒にいたいと思って

安心して
目を閉じた。








「……さん?
彩香さん?」



いつの間にか
本当に眠ってたみたい。



口元が緩んで
涎とか
不安になって
慌てて口元を押さえた。




くすりと笑う
亮の目が優しい。



亮の肩から
乗せていた
自分の頭を上げて
至近距離で
見つめ合う。



すぐ目の前に
亮の綺麗な瞳があり

甘く揺れている。



少しずつ
顔が近付いて
お互いの睫毛が
重なりそうになった。



ゆっくり斜めに傾く
亮の綺麗な顔。



唇が軽く重なり
暖かい熱を感じて
胸が震えた。



重なった瞬間
舌を絡めようとして

すぐに離れた亮に
咎めるように
見つめられた。



「回りに人がいるから
これ以上は……っ」




耳元で囁かれて
恥ずかしくなる。



慌てて回りに目を向けて
何人かの人と
目が合って
慌てて俯いて。




「着いたら、ゆっくりしようね?」



そういう意味で
言ったのか

自分で言って
はっとしたように
赤くなる亮の顔を見て

あたしも
釣られて
赤くなってしまう。



「いや、そういう意味じゃ……っ
やっ、そういう意味に……なるのか…っ」



しどろもどろの亮を見て
笑ってしまう。



亮のこういった所は
ずっと変わらない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ