いとしいとしというこころ
第16章 『リフレイン』…1
「潤くんたちは来た?」
「うん。松潤は必ず顔出してくれるからね。」
「翔ちゃんたちは?」
「櫻井さんも大野さんも来てくれたよ。」
ケータリングは自由に食べてね、って言ってもらってるんだけど、なかなか行き出せない。
なにかしら持ってきてくれるんだ、と話す。
「なるほど。」
ブツブツ言ってるにの。
フォークに刺したケーキを差し出す。
「みんな狙ってるとか…いや、まさかね、」
「ん?なんて?」
「なんでもない。え?なに?」
「全然食べてないよ。はい、あーん?」
「俺あんま甘いの好きじゃ、」
「あーん!」
俺が口に付くくらい近づけたケーキをにのはパクリ。
「もー、…」
モゴモゴ喋ってるけどなに言ってるかは聞き取れない。
文句言ってるのは顔を見てわかるけど。
くふふ、かわい。
スタッフが呼びに来た時は寂しくなるくらい、にのと一緒にいるのは自然で楽しかった。
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