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いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第3章 保健の先生 ~大野×松本~

6時限目は外でサッカー

体育の先生が熱血教師でぼーっとしてるとすぐ怒って外周させてくるから、保健室を見ることはできないし真剣にやらないといけない

俺運動嫌いだし球技なんてもっと嫌いだから本当にしんどいよ…

ボールの移動が速すぎてそれを追うだけでも精一杯



今日はそよ風が気持ちいいぽかぽか日和
でもずっと走ってるから滝のように出てくる汗

智「ちょっと……休憩……」

熱血教師が女子に目がいってるときに膝に手をつき休憩する
とまらない汗

智「このあと制服着なきゃじゃん……最悪……」

見た目を気にしない俺はあの、なんだっけ…
塗ると涼しくなるやつとか汗ふきシートなんて持ってない
だから汗かいたまま制服を着ないといけない

あのベタァ...っとした感じ最悪なんだよね…
拭くやつ持ってくればいいんだろうけど、家に帰ったらすっかり忘れちゃうんだよね(笑)



「大野!!!危ない!!!」

急に大声で名前を呼ばれて咄嗟に顔を上げると、こっちにどんどん近づいてくるサッカーボール

智「ヤベ…」

反射神経がいいはずない俺はもろ顔面でボールを受け止めることになった




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