テキストサイズ

いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第5章 ホラー番組 櫻井×二宮

二宮

目を瞑るとさっきの怖い映像が鮮明に思い出される

だからさっきからずっと寝られない

瞑っては5秒で目を開け、今度こそと思い瞑っても3秒で目を開ける

さっきからこんなことを繰り返してる

あんなの作り物だとわかってるのに…

和「どしよ…本当に寝られない……」

翔ちゃんの部屋には絶対に行かない

だってなんか行くと負けた気がするじゃん?

でも寝られない

明日も仕事なのに…

それも収録

疲れた顔で録るとSNSがすごいことになるだろうし、変な噂がひとり歩きしそう…

無理矢理にでも寝ないといけないのに…

ふと窓を見るとカーテンの隙間から月の光が射し込んでいる

和「…綺麗」

ずっと見ていればそのうち寝れるだろうと思い月を見つめる

うさぎの他になんか見えないかな…とか考えながら

そうでもないと思い出しちゃうからね



ずっと月を見ていると急に黒い影がすごい速さで目の前を横切った

俺はビックリしすぎてベッドから落ちてしまった

和「っ痛……もう無理……」

ほぼ泣きながら翔ちゃんの部屋に走る

勢いよく扉を開け翔ちゃんの布団の中に潜り込む

翔「ン……ん…?」

ごめんね…寝てたよね…

でも今回だけは許して…

もう負けは認めるから…







ストーリーメニュー

TOPTOPへ