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失楽園じゃあないよね?

第1章 亮20歳。

大学生の亮と出会ったのは熱い夏だった。メール数通やりとりし、若い子ねぇ?と、会う待ち合わせに、亮は車がないというので面倒臭さと興味本位。今の学生はセックス果たすのに同じ年代の女の子と恋愛してセックス、って訳じゃないらしい。自分の恥部曝すのが相当恐怖なんだなぁ。と。まぁいいか、学生かぁ。と、アパートから市内中心部のスーパーの駐車場迄車を走らせ。着いたよー!と、亮にメールを入れた。私の車に寄ってきたのは、背の高いヒョロヒョロとした、細身の男の子。身長はあるけど、体つきはまだ、成長期か子供臭い。亮はスーパー内の薬局に用があるから、と。亮についてスーパーにはいり、薬局に。亮は薬局を物色する。ナニやら、亮は買ってきてスーパーの外に。わたしの車に二人乗り込み、車走らせたが。会話は殆んどなし。やっぱり面倒臭いなぁ、ホテル代はらえるのか、この子?未成年だか成人式向かえてるかギリギリの男の子相手にするのも危ないなぁ。淫行ってのには為んないだろうな?でも、ルックス好みだし美味しそう。車乗せちゃったし、食べちゃお。
ホテル代払うの辛いでしょ?家くる?
うん。

昼間だったか、夜だったか覚えてない。熱い夏に亮のTシャツと履いていた靴だけはっきりと覚えている。亮には大学の夏休みのその時。数週間亮とあったら、セックスだけの間だった。亮とは一回だけホテルでセックスしたことある。亮がラブホに行きたいとわたしにねだったからだ。ホテル代はわたし持ち。亮はホテルではしゃいだ。わたしにはホテル貸し出しのメイド服を着てよ!と。コスプレはわたしも初めてだった。情けないのはメイド服が大柄のわたしには小さく背中のファスナーが閉まらなかった。ファスナーが閉まらないまんま、亮とセックスした。メイド服の微妙なダサさと自分の36歳といった年齢で情けないのが沢山でコスプレセックスは大して興奮しなかった。セックス相手の大学生の亮に対しても、若い男の子って謎だし、オバさんって年齢のわたしにセックス求めるのはかえって亮の性格は渇いてるんだろうな?と。呆れてもいたが、何かしら切ないモノも感じていた。

亮に別れを告げたのは亮の夏休み終わる三日前だったか。亮は俺学校行けねー!と、言った。どうせ、セフレが出来たと学校の友達に吹聴したんだろう。亮と別れた数年後、亮らしき後ろ姿の男性を地元の駅でみた。やっぱりちょと、切ない気持ちだった。
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