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幸せだった日々

第4章 進展しないふたり

「着いたよ」
悠翔さんの言葉で車から降りた。
「上に登った方がキレイに見えるから登ろう」
かかとが高いミュールで来ちゃったから階段を登るのが怖かった…。そんなわたしの心を読んだのか、手を引いて目的の場所まで行ってくれた。

階段を登り終わり下の方を見ると…
とてもキレイな夜景が広がっていた。
『とってもキレイ…』
今まで見たどんな夜景よりも美しかった…

「前来た時、すっごくキレイな夜景が見れたから、絶対紫穂ちゃんにも見せたかったんだ。こういうの好きだろうな…って思って」
悠翔さんと一緒にここに来れて本当に嬉しかった。

でも…

前来た時は誰と一緒だったの???
元カノさんとか???

過去のことは気にしちゃダメだけど、とても気になった…


その後も何度かごはんを一緒に食べに行ったりして、久しぶりの一緒の休みの日、車で1時間ほど行ったところにある牧場に出かけた。その日は春とは思えないくらいとても寒くて、風邪気味だった私にはかなりつらかった…。。。

牛さんやうさぎちゃんたちを見たりソフトクリームを食べたりして、牧場を満喫した。

帰り道の途中でお昼ごはんを食べ、海沿いの道をドライブした。
車から海を眺めてたら降りたくなって、悠翔さんと一緒に海岸を散歩…。ところどころに大きい石があって、私がバランスを崩してしまい、危うくコケそうになった(涙)そんな私を心配してか、
「手をつなごうか?」
と言われたけど、
『大丈夫です』
と断ってしまった…。かわいくない女の子だって思われたかも…。なんとなく不安になってると…

また石に足を取られ、コケてしまった…。。。

「…だから言ったのに…」

半分ため息混じりでそう言うと、私の手を取り、車まで手をつないで歩いた。
今までふたりで出かけても全然手をつなぐ雰囲気にならなかったのに、急にどうしたんだろう…と不思議でしかたなかった。

車に乗ってからは、何事もなかったかのように普通の会話が始まった。手をつないだことには一切触れずに…。

この日は、悠翔さんが夜予定があるということで早めに家に帰った。

お風呂に入っている時、なんで悠翔さんは私と手をつないだんだろう…という疑問がまた浮かんできた。たぶん、またコケると困ると思ってつないでくれたんだろうね…。でも、そうだったら石がある場所から離れたら手をつないでなくてもいいはず…。。。

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