テキストサイズ

幸せだった日々

第3章 少しずつ変わっていく自分

はじめての飲み会から5日が経った頃、仕事が終わった後にケータイを見たら新着メールが1件…。
誰からだろう…???メールを開くと…



そこには『悠翔さん』の名前があった。



「突然だけど、12/24の夜って予定ある?もしなかったら、鈴華ちゃんも誘って飲み会しない?颯斗も一緒だよ。連絡待ってます」



12/24って…クリスマスイブじゃん!!!そんな大事な日に私たちを誘ってくれるの???



さっそく鈴華にメール。


『この間飲み会をした悠翔さんからメールが来て、12/24の夜、飲み会をしようっていうお誘いが来たんだけど、鈴華は仕事お休みだったりする???』




数時間後、鈴華から返信が来た。


『ごめん…。24日は夜まで仕事だから飲み会には行けない』



うっそ〜!!!鈴華がダメだと女の子は私ひとり…。。。ムリムリっ!!!この間だってほとんど話さなかったのに、私ひとりで行けるわけないよ…。
せっかく誘ってもらって残念だけど、24日は断ることにした。



『せっかく誘っていただいたんですが、鈴華が夜まで仕事があるそうなので行けません…。断っちゃってすみません…』
その後すぐにメールが来た。


「そうなんだ…。鈴華ちゃん仕事ならしかたないよね…。紫穂ちゃんも夜予定がある?」



『私は仕事が夕方には終わって、夜も予定はないです』



「そっか。じゃあ紫穂ちゃん、飲み会に来てよー」
鈴華がいないと心細いし緊張しちゃうから、またしゃべれなくなっちゃうよ…。。。



『私、緊張するとこの間の時みたいに全然しゃべれないので、鈴華の都合のいい時にまた飲み会に参加したいです』



これで飲み会の誘いは断ったから行かなくて大丈夫。そう思ってた時、またメールが来た。



「俺たちがちゃんとしゃべるし緊張しないように心がけるから、紫穂ちゃん来てよー。女の子がいてくれるとすっごく嬉しいんだから」


そこまで言ってくれるなら、勇気を出して行ってみようかな…。。。男の人数人の中に女の子ひとりって初体験だけど、悠翔さんと颯斗さんなら安心だもん。出会って間もないけど、私はふたりに対して不思議と安心感を抱(いだ)いてた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ