テキストサイズ

誰も見ないで

第1章 告白


「はーー……本当に湊斗(ミナト)は馬鹿だね……」


心底呆れ切った顔で俺にそう言い放ったのは幼馴染で一緒に帰る約束をしてた原正樹(ハラマサキ)

王子様みたいな綺麗な顔と、男女関係なくみんなに優しい性格の人気者


「付き合うと友達じゃ意味が全然違うんだよ……? わかってる?」
「だ、だって……正樹は違うクラスだし、俺はクラスに馴染めないしで友達いなくて、寂しかったんだもん」
「だもんじゃないよ、全く……」


額に手をあてて盛大にため息を吐く正樹


何が悪いのか、わかんない

付き合うって、男同士で手繋いだりするんでしょ?
別にそれぐらいだったら我慢するよ


心の中のそれも口に出して言うと、180近い身長の俺より少し小さい正樹にデコピンされた


「痛っ」
「ほんと、湊斗は天然って言うか世間知らずって言うか……」
「なにそれ酷い」
「何度も言ってるだろ。湊斗は顔が整いすぎてるから話しかけにくいだけで、みんな湊斗から話しかけたら喜んで友達になってくれるって。だから男の恋人なんて作らなくてもいいの」
「……」


これまで幾度となく正樹に言われて来たその言葉に、俺は頬を膨らませる


「俺だって何度も言ってる。正樹ぐらいイケメンならそんな漫画みたいなこともあり得るかもしれないけど、俺みたいな顔でそんなことありえない」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ