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「そこでままの目が覚めたの」

「すーすー」

　由羅の話が終わると、由愛は眠っていた。由羅は、由愛の頭を撫でる。

「ただいまー」

　そんな思い出を語っている時に帰宅した人。由愛の父親で由羅の旦那……安登良廉次(ﾚﾝｼﾞ)。

　廉次は二階から飛び降り三日間眠ったのち、奇跡的に病院のベットで目を覚ます。それは丁度、由羅が夢を見た日と同じで、廉次も同じ夢を見ていた。

　それから一年後、大学で由羅と廉次は出会う。そして、卒業後に結婚。

　二人は、不思議な運命に導かれたのだ。

　娘の由愛という名前の由来は廉次と由羅の見た夢から二人で考えつけたもの。

「おかえりなさい！」

　こうして、これからも、この家族は生き続ける。命の重みを知る者として。


End