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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第8章 ゆるされぬ想い・・・

『~…引っ越しだけなら…
出来なくもないんだけどね』


『ふふ…ヘソクリでもあんの?(笑)』




『ち、違うよぉ!・・私のだもん。

独身時代の貯金とかは
お互い手をつけられないんだよ?

ちゃんと法律で決まってるの
ゆぅちゃん覚えておくと良いよ(笑)』





『知らんかった、マジか(笑)

でも、それ

〃その時〃がくるまで大事に
封印しておきな?』





『・・・うん』






『あ、それとさ
どこかめぼしい所みつかったらさ

あ…履歴書な?
緊急連絡先、番号は俺の書いたら?』



『は?…いや、ダメ』




『ウソも方便だろーが(笑)

タチバナさん、て電話きたら
ハイって言うから?(笑)

てか、よほどでないと
仕事先からダンナに連絡いかないんじゃ
ねぇのか?』




『そう…思うけど

秘密持とうとするとさ…
人間余計な事に不安になるモンだなぁ
なんて。

悪いとこ考えずに
堂々としてたらいいのにね、きっと』








そんな話をしながら


ルール1・2・3にのっとり


(あ、今日は3は適用しない)



俺はマリアと一緒にベットで寝る。











秘密を持つ・・・




マリアの言葉が少し耳に残る。






秘密を持とうなどと思わなくても
やましいことなどなくても





こんな風にしていることが
良くないことは
俺にもわかっている。

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