同窓会 SN
第22章 新しい季節2 翔
2-2
和也が資格を取ってスキルアップしたいと言う。
いろいろなことに積極性を欠き、流されるままに生きてきたような印象を受けてきたけど、それも 最近は少し変わってきた気がする。
そしてそれが俺の仕事を助けるため、と言うのだからこんな嬉しいことは無い。
応援して、俺にできることがあれば何でもしてやろう、
そう言うと素直にニッコリ笑った。
「ありがと、じゃあ、わからないことあったら聞きに行くよ」
「ああ、だけどあんまり根詰めるなよ?試験は秋だろ?」
「うん、でも俺、今までわりと自己流でやってきたから もう1回基礎からちゃんと復習してみようと思って・・・。あ、だけど 勿論仕事には影響出ない様に気をつけるから。」
「ばか、そんなこと分かってるよ。その辺はお前意外と真面目だもんな。それより俺と一緒のときは俺のこと考えてくれよ?大事なコトの最中に 参考書や問題集はなしだぜ?」
「ばっ・・・そんなこと・・・」
あ、赤くなって俯いてしまった。
コイツはいつまで経ってもこの手のジョークに慣れない、というか純情な部分があって、そこが高校時代から変わらず また俺をぐっと惹きつける点でもあるんだよな~。