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裏小屋

第4章 テントの中で

 午後8時くらい。

 遊び疲れたのか、全員テントの中に入る。乾いた衣類を身につけ、就寝までの時間を過ごす。

 石柿と桝本は、三人用テントに入り、おそらく、当時流行ってたアーケードゲームのテトリスの話をしていたように想う。

 シンプルかつ、熱いパズルゲームで、当時、バカはまりして、よくゲームセンターに足を運んだものだ。

 そのゲームの面白さを、桝本が石柿に説明していた。

 固形燃料使用のコンロで湯をわかし、シェラカップでコーヒーを飲んでいた。

 そこに、馳谷が隣のテントから、二人を呼びにくる。

「うわっ! なんでコーヒー飲んでんねん!!」

 どうやら、コーヒーの香りがテントから漏れ、入り口を網だけにしている隣のテントに、風が運んできたらしく、馳谷が偵察にきた。

「俺らは酒飲まんもん。向こうはビールで宴会ちゃうの」と桝本。

「いや、ビールはもう焼き肉の時に散々飲んで、もう無いで」

 たしか、12本あったはず。それを三人が激飲していた。

 ビール飲まなかったら、まだまだ、肉食えただろうに。

 ただ、牛肉5キロ(カレー肉は別)のうち、約2キロはホルモンだ。

 そのホルモンを、勝山と馳谷がうまいうまいと食べまくっていた。ただでさえ、歯応えのあるホルモンだ。

 満腹中枢が刺激されるに決まっている。その煽りを、石柿と桝本が受けた。

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