蜘蛛♠
第2章 ミッション開始
本場のツッコミを食らった川澄の顔が若干赤面する。
慣れないことはするものではないようだ。
そこから車を走らせる事およそ30分。
二人はS子の住む町までたどり着いた。
ここから5分もしないうちにS子の住むマンションにつくだろう。
すると川澄は近くのセブンイレブンに立ち寄った。
酒とつまみをいくつか購入し車に戻る。
川澄はスマホを取り出し、S子にLINEを送った。
『もうすぐ着くよ~(´ 3`)遅れてごめんね~!!!』
プルプルッ!!
『了解だよ~(^-^ゞ車は家の前に停められるから適当に停めてね♪』
S子の返信が早い。
少し待たせてるようだ。
「さて、グッチ君!!!準備はいいかい?」
関口の表情を確認する。
土壇場になって怖じけずかれては困る。
「ああ!!!!いつでも戦闘開始できるぜ!!!!」
そう言って関口は自分の股間をさすり出した。
どうやら大丈夫そうだ。
「これからS子の家に向かう。もう5分もしないで着くかんね。その前に計画のおさらいといこうか」
「OK団長!!!!」
幻影旅団はミッション開始前には必ずおさらいをする。
それもミッションコンプリート率100%の秘訣でもあった。
成功から学べるものより失敗から学べるもののが大きい。
世間はそう語るだろうが幻影旅団の場合は違う。
常に危険なリスクを背負っている以上、失敗したときは死。すなわち命を失う可能性すらある。
よっていかなる事があろうと失敗は許されない。
「いいかいグッチ‼
うちらの目的はスリルと興奮。これを得るのが目的だ。これを忘れないでくれ。」
関口が頷いた。
「まず今回グッチは存在しない事になっている。
俺とS子、そしてS子の友達M奈の3人でS子の部屋で飲み会だ。
そして頃合いを見計らって俺は王様ゲームに持っていく。
そして俺の命令で二人に目隠しをさせ両腕を縛る。縄とタオルはこの通り。俺が持参した。」
関口は川澄のバックの中を確認した。
「OK!!!!」
「続きだ。
時間にしてそうだなぁ…今からだと………22:30~23:00までにはその段階まで待っていく‼
用意が出来たら俺はグッチにLINEを送る。
準備OK!!!的な感じでね♪」
再び関口が頷ずく。