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好き心少なからず

第2章 大丈夫?~姉ヶ崎×田口~

バスの手すりにしがみついて何とか堪える。

あと2つ。時間にして3分ちょっと。

目を閉じて、息を浅くして耐えていると

トントン

何かが肩に触れた。

え!?

閉じていた目をこじ開けて、肩に触れたものを見ると…

誰?

見知らぬ男の子が、私の後ろに立っていた。

「大丈夫?」

「え…」

「あ、弱ってる人に大丈夫って聞いちゃ駄目なんだよね」

ん!?

突然話しかけられて…しかもよく分からない会話で…

キモチワルイ

とにかく放っといて下さい!

視線を元に戻すと、手すりを力一杯握った。


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