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好き心少なからず

第12章 思いを込めて~二階堂絢音の場合~

やっぱりね。

出来上がったカップケーキを先生が採点していく。

先生の手元を覗き、新田くん達のグループの採点を見て、思わず笑みが浮かんだ。

やっぱりA判定。

何だかんだ言っても、ちゃんとやっちゃうあたりがさすがよね。

先生が一口ケーキを食べて、ノートに書き込んでいく。

良かった。

私たちもA判定だ。

だけど…そうしたら、引き分けになっちゃうな。

昨日、無理矢理押しきって決めた勝負。

あの時の新田くんの顔。

狼狽えてる顔がとっても可愛くて、もっと困らせたくなる。

さて、どうしようかな。

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