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好き心少なからず

第16章 近付きたい~曽根崎×速水~

「ああ…さっき、カップケーキ食ったから」

「カップケーキって…2年生にもらったの?」

頷くと、速水は何故か嬉しそうに笑った。

「良かったね」

「良くない!!無理矢理食わされて、味の評価させられたんだぜ!?」

「美味しかったの?」

「そりゃ…まあ…」

「だったら良かったじゃない?」

「ん…まぁな」

渋々頷くと、予鈴が鳴り響いた。

「あ、急がなきゃ!!」

速水と一緒に、急ぎ足で教室に向かいながら、歯がゆくて堪らなかった。

もっと俺を知って欲しいし、速水を知りたい。

もっと速水に近付きたい。

告白は…それからだ。


【おしまい】

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