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好き心少なからず

第17章 球技大会にむけて~新田×二階堂~

六時限目、学活。

「はい、じゃあ今度の球技大会にむけて、決めようと思います」

クラス委員の僕は教壇に立ち、クラスの皆を見回した。

僕を見る皆の目が笑みを含んでいるのには、わざと気付かないふりをする。

「二階堂さん、黒板に書いていって」

横に立つ絢音に声をかけると、絢音まで目を細めて笑みを浮かべると

「はい」

昨日決めた分担表を手に、その内容を黒板に書き写していった。

「はい、だって」

「さっすが奥さん。旦那のこと分かってるぅ」

聞こえてくる野次は、徹底的に無視する事に決めた。

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