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好き心少なからず

第17章 球技大会にむけて~新田×二階堂~

肯定することで逃げようとしたのに、絢音は簡単にそうはさせてくれない。

僕との距離を詰めると

「新田くんの勇姿は、いつ見れるのかしら?」

挑発するかのような言葉に、心臓が音を立てて跳ね上がった。

それって…どういう意味だ!?

咄嗟に一歩下がれば、机に当たってしまった。

ガタンと大きな音がして、思わず体をすくませると、ふわりといい匂いがして…

え!?

僕をぐるりと取り囲むように、絢音は机に両手をついた。

机と絢音に挟まれて、身動き出来ない僕の胸に、絢音は頭をくっつけると

「待ってるから」

囁かれた言葉に

「…うん」

身動き出来ないまま、上を向いて返事をした。


【おしまい】

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