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好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

放課後、部室へ向かう。

俺の所属する軽音部は、商業棟の実習室が部室にあてがわれている。

「よーっす」

部室のドアを開ければ、花夏(かな)がこっちを見て、唇に人指し指を当てた。

「何?どした?」

「あっち」

唇に当てていた指で、今度は廊下側を指した。

「あ…そっか」

花夏が指した廊下の向こうには、茶道部と書道部の部室がある。

茶道部は月曜と木曜が活動日で、書道部は火曜日がそれだ。

その曜日、演奏はハッキリ言ってやりづらい。

ちなみに今日は木曜日だ。

「茶道部のおねー様か」

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