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好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

「彼氏がいたらどんな感じか、1ヶ月もあれば分かるでしょ?」

…お前に分かるのか!?

不安と不満しかない提案に答えようがなくて項垂れると

「いいの!とにかくそういう事ね」

花夏に押しきられそうになる。

「おい!!」

慌てて抗議しようと顔を上げると

「頼んだわよ、リューセー」

花夏が笑っていて…

こいつのこんな表情、初めて見た。

こんな…屈託なく笑う奴だったか?

こいつが、俺の…彼女!?

花夏を見ながら、1ヶ月間の苦悩を想像して、生唾を飲み込んだ。


【おしまい】

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