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好き心少なからず

第5章 悩み相談~八神×岸田~

じゃあ、今まで語ってたのは、先生から私への返事じゃなくて…

ただの一般論なんじゃないの!?

「絶対言わない!!」

顔を赤く染めて先生を睨むと、先生は口を曲げた。

「諦めるんだろ?いいじゃないか」

その言い方にイラッとした。

先生にとっては簡単な事かもしれないけど!!

「今すぐには諦められないから」

こんな風にイラついているのに、それでもまだ好きな気持ちは変わらないんだよ?

「好きなうちは、絶対言いません」

きっぱりと言い切ると、先生は頬杖をついて私を見た。

「へー…その先生、そんなにいい男なんだ」

揶揄するような口調に、笑顔で答えた。

「はい」


【おしまい】

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