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好き心少なからず

第39章 実験~岸田×八神~

それでもホイル巻いたから、まだマシなんだぞ?

前にそんなこと考えずに使って、飴状になった砂糖を剥がすのに難儀したのを思い出す。

あの時は悟志が一年生で…

二人でケタケタ笑いながら、ガラスにヘラを押し当てて削ぎ落としたんだよな…

たった3年前なのに、懐かしいと思える感情が何だか可笑しくて、つい笑いをこぼしてしまうと

「先生?」

輝穂が怪訝な顔で俺をみていた。

「ん?あ、何だ!?」

「棚の中のアルコールランプ。液の補充はしなくてもいいんですか?」

準備したときに中身の少ないのがあったな。

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