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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

「はい、じゃあやるよ!準備準備!!」

やけにヤル気満々な花夏の様子に、正直救われた気がしていた。

そして曲を合わせて奏でたけど…

「花夏…どうした?」

「ん?何が?特に間違えてないよ?」

「ん…まぁ、そうなんだけど…」

「リューセーこそ、譜面通り」

「アレンジ研究中なんだよ!」

そんな軽口を叩きあったりした。

だけど…それから何度セッションしてみても。

どこかぎこちなく、表面をさらりと撫でるようなもので…

この前みたいな気持ちよさは一切なかったんだ。


【おしまい】

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