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好き心少なからず

第41章 思い出~香澄×田口~

球技大会の、テニス会場にいた人。

恭博と話をして、恥ずかしそうに目を揺らしていた…

「ん?あの黒アリ集団?」

陽葵の表現にくすっと笑ってしまう。

一列になって走ってるのが、アリの行列みたいに見えてきた。

陽葵は顔をしかめながら、集団を見る。

「ん~…あ!梨絵(りえ)がいる。ってことは、合唱部じゃない?」

合唱部。

だったら服が綺麗なのも頷ける。

部員の体力の差が激しいのも、それだからだ。

…そうか。あの人は合唱部なんだ。

「へぇ…。合唱部でも走り込みなんかするんだね」

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